THKは、独自開発したセンシング用マイコンボード「ARGUS BOARD」と同ボードを活用したプロトタイプ製品を、消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2019」に出展した。
直動部品大手のTHKは、独自開発したセンシング用マイコンボード「ARGUS BOARD」と同ボードを活用したプロトタイプ製品を、消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2019」(一般公開日:2019年1月8〜11日、米国ネバダ州ラスベガス)で発表した。一般発売は2019年夏の予定だ。
ARGUS BOARDは、処理能力の高いESP32とFPGAを搭載し、センシングに特化した独自のマイコンボードだ。A-DおよびD-Aコンバーターへの接続が容易で、全てのボードに固有のIDや暗号化コードを持つなど、セキュリティにも配慮している。
CES 2019では、ARGUS BOARDの他、センシングチェア「ARGUS BALANCE」、ヒト型オブジェクト「ATMOS II」、データ可視化システム「Sensing Scape Studio」、自然の微小なエネルギーを蓄電、昇圧できる「REGEN BOARD」などのARGUS BOARDを用いたプロトタイプ製品を出展した。
ARGUS BALANCEは、ARGUS BOARDを搭載し、座面に内蔵した高感度ピエゾセンサーを利用して、人の身体情報や呼吸を計測し、ストレスや疲労度、リラックス度などを解析するスマートセンシングチェア。第3弾となる今回のモデルから、呼吸数や呼吸の強さを視覚化できるようになった。
ATMOS IIは、ヒト型のオブジェクトに内蔵した複数のセンサーで、人の代わりに周辺環境をセンシングする。最新版ではARGUS BOARDを採用している。
Sensing Scape Studioは、音や光、温度などの環境データをメディアアートとして可視化するシステム。大量のセンシングデータの可視化に特化した「Sensing Scape Studio Board」を搭載する。
REGEN BOARDは、太陽光をはじめ風力、水力など自然環境下に存在する微小電源を蓄電/昇圧し、実用的な電圧にできるボードシステムだ。同システムを活用して、IoT(モノのインターネット)産業が必要とする、さまざまな環境下でも十分な電力を供給可能なシステムの提案を目指す。
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