センサーやアクチュエータレベルからデータを簡単に取得、IO-Linkの価値訴求スマート工場EXPO2019

IO-Linkコミュニティ ジャパンは、「第3回スマート工場EXPO」に出展し、増えつつあるIO-Link対応デバイスを紹介するとともに、主要な産業用イーサネットとIO-Linkデバイスを組み合わせてデバイス監視を行う動作デモを行った。

» 2019年01月22日 07時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 IO-Linkコミュニティ ジャパンは、「第3回スマート工場EXPO」(2019年1月16〜18日、東京ビッグサイト)に出展し、増えつつあるIO-Link対応デバイスを紹介するとともに、主要な産業用イーサネットとIO-Linkデバイスを組み合わせてデバイス監視を行う動作デモを行った。

センサーやアクチュエータから直接情報取得を可能とする「IO-Link」

 IO-Linkは、センサーやアクチュエータにデジタル通信インタフェースを持たせ、制御システムとの間で各種データ交換を双方向で行えるようにする技術である。制御信号だけでなく、診断データなどを、センサーやアクチュエータから取得できることが特徴だ。その他、各デバイスの配線やパラメータ設定を簡易化できる点などからも、スマート工場を実現する1つの技術として注目を集めている※)

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 このIO-Linkの普及促進を目指して2017年4月に発足したのが「IO-Linkコミュニティ ジャパン」である。今回IO-Linkコミュニティ ジャパンとして、スマート工場EXPOには初めての出展を行った。

 出展したのは、大幅に拡大してきたIO-Link対応デバイスの製品群と、これらのIO-Linkデバイスを、CC-Link IE、EtherCAT、EtherNet/IP、PROFINETという主要な産業用イーサネットに接続し、これらの産業用イーサネットのコントローラーを通じて、IO-Linkデバイスの状態監視を行うというデモである。

 IO-Linkコミュニティ ジャパンのリーダーで、日本プロフィバス協会 会長の元吉伸一氏は「IO-Link対応デバイスは順調に拡大しており、実導入も着実に広がっている。特に装置メーカーや自動車メーカーでの反応が増えている。あらゆる産業用ネットワークの環境で使える利点を訴え、スマートファクトリー化などに役立つ点を訴えていく」と述べている。

photo IO-Linkコミュニティ ジャパンのブース。対応デバイスや産業用イーサネットの連携デモを披露した(クリックで拡大)

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