多用途適用型ロボットに防滴仕様、食品グリス仕様を追加FAニュース

安川電機は、多用途適用型ロボット「MOTOMAN-GP」シリーズに、防滴仕様タイプと食品グリス仕様タイプを追加した。高い防滴、防塵性が求められる工程や、清潔性、安全性が重要となる食品分野などにも適用範囲が広がった。

» 2019年01月08日 07時00分 公開
[MONOist]

 安川電機は2018年12月13日、多用途適用型ロボット「MOTOMAN-GP」シリーズの新製品として、防滴仕様タイプと食品グリス仕様タイプを発表した。同月5日から販売しており、価格はオープンだ。

 MOTOMAN-GPシリーズは、可搬質量7kg〜600kgまでと幅広く展開する産業用の多用途適用型ロボット。今回、新たな仕様が加わったことで、研磨やダイカストなど高い防滴、防塵性が求められる工程、清潔性や安全性が重要となる食品分野などにも適用範囲が広がった。

 防滴仕様タイプが追加されたのは「GP12」「GP50」「GP600」の3機種で、食品グリス仕様タイプは「GP12」「GP25」に追加された。全てのケーブル、コネクター類に防滴対応品を、さらにメッキ仕様の先端フランジを採用しており、本体部はIP65、手首部はIP67の防塵、防滴等級に対応するため、過酷な環境や水洗いが必要な用途でも使用できる。

 また、防滴コネクター採用により、ロボットベース部のコネクター防滴BOXが不要になった。標準仕様のロボットと動作範囲が同じで、新仕様ロボットを適用する際のレイアウト検討を効率化できる。

 さらに、可搬質量88?以下の中型、小型GPシリーズは、各駆動部間のシール性能を向上しクーラント耐性を強化している。

 食品グリス仕様は、潤滑剤に食品機械用グリスを採用。清潔性や安全性が高まっており、食品などの搬送や整列、箱詰め用途に適している。

photo 多用途適用型ロボット「MOTOMAN-GP12」(標準仕様) 出典:安川電機

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