LOVOTのデザインを担当したのはznug designの根津孝太氏だ。根津氏と言えば、電動バイク「zecOO(ゼクー)」やトヨタ自動車の「Camatte(カマッテ)」をはじめ、自動車や二輪車のイメージが強い※)。
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根津氏はGROOVE X創業時の3年前からLOVOTのデザインに携わっており「ずっと愛されるためのシンプルなカタチを追求してきた」(同氏)という。LOVOTの、2つの球体を縦に重ねたひょうたんのようなデザインは、床からの抱き上げやすさ、腕の中の納まりの良さを考えてたどり着いた。
ロボットの駆動部の自由度と関連する関節がないデザインも、愛されるためのものだ。車輪のインホイールモーターを除く11自由度は内部に組み込まれており、それによって手や首の細かな動きを行い、かわいさにつなげている。
また、LOVOTは専用のウェアがありそれを着替えさせると喜ぶようになっている。今回の発表時点で用意したベーシックラインの15タイプのウェアのうち、12タイプを占めるニットはほぼ縫い目がないことが特徴になっている。これらは、製品を1着丸ごと編み機上で生産することが可能な島精機製作所のホールガーメント横編機で製作しているという※)。
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