サン電子は2018年11月27日、“置くだけ”で遠隔監視などを可能とする「おくだけセンサーソリューション」の販売を開始した。
サン電子は2018年11月27日、“置くだけ”で遠隔監視などを可能とする「おくだけセンサーソリューション」の販売を開始した。
新たに展開する「おくだけセンサーソリューション」は、温度、湿度、照度、加速度、磁気の5種類のセンサーが内蔵されている子機と、IoTゲートウェイの役割を果たす親機、データを収集し分かりやすく表示するIoTプラットフォームなどの組み合わせて提供するもの。マッチングを事前に行っておけば、IoTゲートウェイの電源を入れてればすぐに利用可能。「最短で7分で利用可能となる点が特徴だ」(同社)としている。
サン電子が展開してきた産業用のIoT/M2Mルーター「ルースター」シリーズを核としつつ、1つで幅広い用途で活用できる子機デバイスを組み合わせることで差別化を図るものである。子機デバイスは、IP65相当の防水性能を備える他、920MHz帯とBluetooth(2.4GHz帯)の2種類の無線通信に対応する。コイン電池(CR2450)を使用し約1年間のバッテリー稼働を可能としている。
ソリューションとしては2つのセットプランを用意。基本セットはオンプレミスタイプで、プリインストール済のおくだけ設定ツールもしくはオープンソースIoTプラットフォーム「ThingsBoard」が使用できる。子機3つと親機1つの組み合わせで価格は約30万円を想定しているという。
一方クラウド対応のスターターセットは、サン電子が展開するIoTプラットフォーム「Bacsoft IoT Platform」を利用できる。PCやスマートフォン端末などのマルチデバイスでのデータ閲覧や、一括監視が可能となる。こちらは子機3台と親機の組み合わせで初年度が15万円、次年度以降は3万円での利用が可能だとする。
用途としては「幅広く利用可能」(同社)とするが、特に期待が高い用途として食品および食品加工領域などを挙げる。「食品加工の工程を管理するHACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)が法制化され、日本でも対応が必要になっている。これらに対応するデータを取得するためにも『おくだけセンサーソリューション』は有効だと見れており、反応を得られている」(同社)としている。
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