製造業全体の求人件数は前月と比べて2%増加しました。
本記事は技術者のための転職サイト
「E&M JOBS」からの転載です。
最新のE&M JOBSのデータによると、製造業全体の求人件数は前月と比べて2%増加しました。
「工作機械・製造機械・半導体製造装置」を除く、全ての業種の求人件数が増加しました。特に増加率が高かったのは、「家電・AV機器・通信機器・OA機器」(4%増)、「重電・重工業・プラント」(6%増)、「半導体・電子部品」(4%増)でした。
前月から4%増えた「家電・AV機器・通信機器・OA機器」では、特にOA機器メーカーの求人が増加中。ペーパーレス化の進行でOA機器市場は頭打ちとなっており、大手はいずれも新事業の強化を急いでいます。これまでオフィス向け事業に力を入れていたリコーは、フィルムや食品といった紙以外のものを対象とする印刷技術を高め、産業向け事業を強化していく方針。ほかのメーカーも医療機器事業や車載機器事業などに注力しており、即戦力となる人材の採用が活発化しています。
今月は、最近話題となっているAI人材の転職動向についてお話します。
自動化・省人化・効率化を進めるために、さまざまな業界でAIを活用する取り組みが進んでいます。調査会社の富士キメラ総研によると、2030年度のAIビジネス市場は2兆円を超え、2016年度の7倍となる見込み。あらゆるメーカーがAI人材の確保に力を入れており、中途採用が活発化している状態です。
特にニーズが高まっているのは、AIを使ってビッグデータを解析するポジション。データ分析の方法を考えたり、分析結果をもとに生産工程の改善を図ったりといった、AIを活用する仕事内容の求人が増加しています。
AIに関する仕事は専門知識が求められるので、経験者を採用するのが基本です。しかし、現在はニーズに対して経験者が不足しているため、少しでもAIの知識があれば転職できる可能性が十分にある状況。AIで主要言語として使われているPythonといったプログラミング言語の経験がある方はもちろん、数学科出身の方も論理的な思考力を学んでいるという点でアピールになります。
AIに関する仕事は、今後も求められつづけます。「どんな企業から求人が出ているのかが知りたい」「未経験でもAIに携われるか聞いてみたい」という方は、ぜひE&M JOBSにご相談ください。
長嶋一樹
技術職専門のコンサルタント。自動車業界や半導体業界の転職支援に豊富な実績があり、異業界からの転職サポートも得意としている。担当企業の訪問を月に2〜6回行っており、情報収集に注力。転職希望者への情報提供に強みを持っている。一児の父。好きなお菓子はアルフォート。
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