技術者の転職市場を毎月レポートする「MONOist×JOBS 転職市場動向」。今回は、業界未経験者が増えている半導体製造装置メーカーへの転職についてお話しします。
本記事は技術者のための転職サイト
「E&M JOBS」からの転載です。
今月は、転職が活況な半導体業界の中でも、特に業界未経験の方がチャレンジしやすい半導体製造装置メーカーへの転職についてお話しします。
前回の市場月報でもお話ししたように、さまざまな最先端技術に必要な半導体の需要は右肩上がりが続いています。半導体の世界売上高1位のサムスンや国内トップの東芝メモリなど、大手メーカーでは続々と工場を新設。自国内での生産強化を国策に掲げる中国も、相次いで半導体大型工場を新たに建設しています。
このような半導体生産設備への大型投資に伴い、半導体の生産を支える半導体製造装置市場もかつてない好況ぶり。2017年の世界半導体製造装置売上高は「ITバブル」といわれた2000年を上回る見通しです。
半導体メーカーによる生産力拡大に対応するため、半導体製造装置メーカーも人員体制を強化中。開発エンジニア、フィールドエンジニア、プロセスエンジニアの中途採用が活発化しています。
これまでは半導体の知識や経験が必要な求人が少なくありませんでしたが、市場が活況な今は半導体業界の経験がない方にも採用のチャンスが広がっています。
半導体製造装置の求人は、2年前と比べて2.5倍に増加しています。機械・電気・化学系のバックグラウンドがあれば応募できる求人も多数。実際に、自動車の開発をしていた方が半導体製造装置のエンジニアとして採用されたり、プリンタの保守や自動車整備の経験がある方が半導体製造装置のフィールドエンジニアとして活躍されたりと、半導体未経験の方でも転職しやすい状況です。
半導体製造装置メーカーへの転職で、年収アップがかなう方も数多くいます。最新の情報によると、東京エレクトロンの平均年収は950万円、SCREENホールディングスは895万円、ディスコは891万円で、上場している半導体製造装置メーカーの平均年収は832万円でした。
半導体製造装置の市場は2018〜2019年も拡大が続くと予想されており、需要の高まりは長期化する見込みです。自分の経験で応募できるか分からない方や、どんな求人があるのか知りたい方は、ぜひE&M JOBSにご相談ください。
関寺 庸平
技術職専門のコンサルタント。電気・電子・機械系技術者への支援で実績を築いている。コンサルタントに転身する前は上場メーカーで設備関係の技術営業をしていた経験から、技術者のキャリアに詳しい。転職希望者への丁寧な対応が持ち味。趣味は釣り。
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