技術者の転職市場を毎月レポートする「MONOist×JOBS 転職市場動向」。今回は、中途採用が活況となっている半導体メーカーへの転職についてお話しします。
本記事は技術者のための転職サイト
「E&M JOBS」からの転載です。
今月は、数ある業界のなかでも特に中途採用が活況となっている半導体メーカーへの転職についてお話しします。
競争が激しいイメージから、「不安定そう……」と思われることも多い半導体業界ですが、メーカーの淘汰(とうた)が進んだ結果、生き残った企業はどこも業績は好調。IoTやAI、自動運転など、さまざまな最先端技術で高性能な半導体がたくさん必要とされており、世界規模で半導体の需要が高まっています。世界半導体市場統計の予測によると、2017年の半導体市場は前年から20%以上伸び、初めて40兆円を超えました。小さな浮き沈みはありつつも、今後も右肩上がりで成長していくと見込まれています。
市場拡大の波に乗るため、国内の半導体メーカーも事業の拡大を急いでいます。国内で売上高トップの東芝メモリは、2017年2月に三重県四日市市の工場で第6棟の建設を始めたのに続き、岩手県北上市にも新工場を設立することを発表。2017年度に約5000億円を設備投資に当てる計画です。データ入力の高速化と消費電力の低減ができる3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」の生産を増やします。
今は需要の高まりに対応が追い付いていない状況で、各社とも技術者不足が悩みのタネ。こうしたことから、半導体メーカーでは採用が活況となっています。
E&M JOBSでも、東芝メモリやソニーをはじめとした半導体メーカーの求人を多数お預かりしています。中でも増加しているのは、生産技術、生産プロセス、品質管理・品質保証など半導体の生産に関わるエンジニア。各社中途採用に力を注ぎ、技術者の確保を進めています。
半導体業界への転職は、半導体の経験がない人にとっても採用のチャンス大。品質管理・品質保証、実験、評価、解析といった職種は、前職で違うものを扱っていても半導体に応用できるため、ポテンシャルで採用されるケースも少なくありません。他にも、機械・電気業界で生産技術の経験がある方や、化学で分析評価や製造プロセスを担当していた方など、生産・製造に関わるエンジニアを幅広く募集しています。
半導体メーカーの魅力は、何といっても最先端技術に携われるところ。さまざまな技術の発展を支える半導体に関わることで、自分のスキルアップにもつながります。半導体メーカーは利益率もよく、年収の水準も高め。転職により、年収アップもかないやすい状況です。
半導体業界への転職をお考えの方や、どんな求人があるのか知りたい方は、ぜひお気軽にE&M JOBSまでご相談ください。
関寺 庸平
技術職専門のコンサルタント。電気・電子・機械系技術者への支援で実績を築いている。コンサルタントに転身する前は上場メーカーで設備関係の技術営業をしていた経験から、技術者のキャリアに詳しい。転職希望者への丁寧な対応が持ち味。趣味は釣り。
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