「世界の工場」と呼ばれる中国であり、また世界有数の国際都市である上海の虹橋において「第20回 中国国際工業博覧会(CIIF2018)」が2018年9月19〜23日に開催された。会場周辺で、ダッソー・システムズ(Dassault Systemes、以下「ダッソー」)は、同年9月19〜20日まで「Manufacturing in the Age of Experience」を開催した。筆者は、ダッソーユーザーとして、また3D CAD推進者であり、製造業にかかわる一人としてそこに参加した。
「世界の工場」と呼ばれる中国であり、また世界有数の国際都市である上海の虹橋において「第20回 中国国際工業博覧会(CIIF2018)」が2018年9月19〜23日に開催された。会場周辺で、ダッソー・システムズ(Dassault Systemes、以下「ダッソー」)は、同年9月19〜20日まで「Manufacturing in the Age of Experience」を開催した。筆者は、ダッソーユーザーとして、また3D CAD推進者であり、製造業にかかわる一人としてそこに参加した。
>>前回:IoTやIIoTビジネスと製造2025で進撃する中国
開催2日目は、「Understand the main trends of Chinese Manufacturing Ecosystem」(中国の製造エコシステムにおける主なトレンドを理解しよう)と題して、CIIF2018の会場ツアーが行われた。CIIF2018は国家会展中心という展示場で開催されていた。このツアーでは、1日目のイベントで実施されていたワークショップで見た一気通貫製造のように、中国の製造エコシステムの中で製造の未来がどのように実践されているかを探ることを目的としており、その代表的な企業を見学していった。
CIIF2018では以下のように、多岐にわたりかつ専門的な展示会が開催されていた。このツアーでは、「情報通信技術応用展」を見学した。
情報通信技術応用展(インダストリアルインターネット展)では、IoTやAI、高速通信(5G)といった展示が他にも多く見られた。「中国製造2025」を支えていくものとして、進展している様子がうかがえる。この会場もまたどの出展者会場も多くの来場者であふれていた。
情報通信技術応用展にはダッソーも出展していた。中国でのダッソーのビジネス展開の重要性が高いといえる。ダッソーをスタート地点に、ダッソーのユーザー企業を回るCIIF2018ツアーが始まった。
ダッソーブースの展示構成は、別会場で開催されている「Manufacturing in the Age of Experience」と同調するものであった。「デジタライゼーション」「デジタルマニュファクチャリング」がテーマであり、これらの手法によりビジネスプラットフォームとして、製造最適化を行うものである。
現場の機器とリアルタイムで統合され、パフォーマンスを監視し、情報をキャプチャーする。情報はリアルタイムダッシュボードで共有される。これにより、製造に問題が生じても、いつでもリアルタイムに解決されていく。
そこではAR(Augmented Reality:拡張現実)のデモンストレーションが行われた。実物の組立作業を、ARにより可視化された様々な技術情報を得ながら、組み立てを行って行く。
次に訪問したのは、ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)であった。スマートフォンでも有名な民間企業であり、世界有数のICTソリューションプロバイダーとしても知られている。
ファーウェイが自社向けに構築したIIoTの構造である。開発設計・製造・保守のシステムがつながり、IIoT技術により、高品質化を図る。IIoTにより集められたデータはクラウド上に集められAIによって処理される。
上の写真は、IIoTの詳細説明が中国語で書かれている。モニタリング情報をチェックしながら品質情報を監視していく。製造の各工程に該当する生産設備とクラウドによってつながり、AIにより、各工程の製造設備に対しフィードバックを行い、品質向上を図る。
ダッソーは「3DEXPERIENCEプラットフォーム」という産業向けソリューションを強みとしている。ファーウェイと組むことにより、デジタルエコシステムの最適化、設計、検証、製造を統合したソリューションが実現している。
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