HERE Technologiesは、Altair Semiconductorとの協業を発表した。HEREのトラッキング・測位ソフトウェアとAltairのデュアルモードLTE Cat-M1/NB-IoTチップセット「ALT1250」を統合し、低消費電力のトラッキングデバイス開発を支援する。
HERE Technologies(HERE)は2018年9月10日(現地時間)、Altair Semiconductor(Altair)との協業を発表した。HEREのトラッキング/測位ソフトウェアとAltairのデュアルモードLTE Cat-M1/NB-IoTチップセット「ALT1250」を統合し、屋内外で使用できる低消費電力のトラッキングデバイスの開発を支援する。
ALT1250は、GNSSレシーバーをはじめ、商用LTEバンドに対応するRFフロントエンド、ハードウェアベースのセキュリティフレームワーク、内部アプリケーションMCUサブシステムを搭載している。低消費電力で、デバイスの長時間動作を可能にする。
HEREのトラッキング/測位ソフトウェアをALT1250に組み込むことで、GNSSの調整データを取得できない場合でも、セルラーの信号強度を活用してチップセットが自らの位置を測定する。また、基地局のデータベースを利用し、オンラインまたはオフラインでの位置情報を提供する。
HEREのソフトウェアは、あらかじめALT1250に組み込まれているため、デバイスの市場投入までの時間を削減する他、ハードウェアベースのセキュリティを提供可能になる。さらに、低消費電力かつデバイスの小型化・低コスト化という特徴を生かし、工場や建設現場、倉庫、物流ネットワークなど、屋内外問わずに物品の追跡が可能になるとしている。
 アウディとBMWとダイムラーが3社連合でHEREを買収した理由
アウディとBMWとダイムラーが3社連合でHEREを買収した理由 アウディもBMWもダイムラーも欲しがる高精度地図データの雄、HEREの現在地
アウディもBMWもダイムラーも欲しがる高精度地図データの雄、HEREの現在地 出資や協業が相次ぐHERE、複数のパートナーと組む狙いは
出資や協業が相次ぐHERE、複数のパートナーと組む狙いは パイオニアとHEREが業務資本提携、23億円を相互出資し位置情報技術の協力を強化
パイオニアとHEREが業務資本提携、23億円を相互出資し位置情報技術の協力を強化 HEREが位置情報サービスにcm単位の測位を活用、三菱電機と協業で
HEREが位置情報サービスにcm単位の測位を活用、三菱電機と協業で HEREが富士通と協業、強みを持ち寄り位置情報サービスを開発
HEREが富士通と協業、強みを持ち寄り位置情報サービスを開発Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
組み込み開発の記事ランキング
コーナーリンク