ジェイテクトは、CBN小型クランクシャフト研削盤「GF16S」シリーズの販売を開始した。設計を最適化し、ダイレクトドライブ砥石軸を採用したことで生産性が向上。消費電力を抑えながら高速・高精度な研削を可能にする。
ジェイテクトは2018年9月3日、CBN小型クランクシャフト研削盤「GF16S」シリーズの販売を開始した。小型クランクシャフトを高速・高精度に加工できる。軽量砥石台や静圧スライド、リニアモーター駆動で応答性の高い砥石台送り機構により、ロストモーションレスやバックラッシュレスの加工が可能になった。
ダイレクトドライブ砥石軸を採用し、砥石台上の重量を軽減して重心を低く抑えた。その結果、工作主軸回転にあわせて砥石台が移動できるようになり、サイクルタイムが短縮。単位面積当たりの生産性が2.3倍に向上した。さらに、砥石軸構成の最適化と各軸モーターの容量削減により、消費電力が約50%削減している。30ppmの清浄度を誇る高精度マグネットセパレータは、加工不良と設備故障を低減する。
砥石軸に採用した「TOYODA STAT BEARING」は、静圧と動圧を組み合わせたハイブリッドタイプで、金属接触がないため摩擦が少なく製品寿命が長い。剛性と減衰性能に優れた構造が高精度な研削を可能にする。
他に、段取り替え時間を約10分の1に短縮するテーパ調整用ハンドル、新型HMI(ヒューマンマシンインタフェース)の「TOYOPUC-Touch」を標準装備。主要装置を小型化し、スペースを有効に配置することで、省スペース化を図った。
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