トヨタ自動車は2018年9月12日、日本で同年10月下旬に発売するレクサス「ES」の新モデルに「デジタルアウターミラー」を採用すると発表した。デジタルアウターミラーは従来のサイドミラーを、カメラと車内に置いたディスプレイで置き換えるもので、量産車で採用するのは「世界初」(トヨタ自動車)だとしている。
トヨタ自動車は2018年9月12日、日本で同年10月下旬に発売するレクサス「ES」の新モデルに「デジタルアウターミラー」を採用すると発表した。デジタルアウターミラーは従来のサイドミラーを、カメラと車内に置いたディスプレイで置き換えるもので、量産車で採用するのは「世界初」(トヨタ自動車)だとしている。
新型ESの一部グレードでオプション装備としてデジタルアウターミラーを設定する。日本では、2016年6月からサイドミラーをカメラとディスプレイで置き換えて公道走行することが認められている。日本以外でのデジタルアウターミラーの搭載は、各国の規制や市場の反応を踏まえて検討を進めていく。
デジタルアウターミラーのうち、ディスプレイとカメラはパナソニックが、車外にカメラを設置するカメラハウジングは東海理化が、システムのECU(電子制御ユニット)はデンソーが供給する。カメラハウジングは雨滴がつきにくい構造としており、内蔵したヒーターでレンズの曇りなどを除去する。
従来のサイドミラーにない利点として、夜間や雨天時の視認性向上や、右左折時や後退時にミラーよりも広い視野で周囲を確認できること、目線の移動量が少ないことがあるという。夜間はより明るい映像を表示することで、歩行者などを見つけやすくする。小型のカメラを採用したことで、サイドミラーで死角となっていた視界の確保や、風切り音の低減も図れる。
デジタルアウターミラーは方向指示器やシフトレバーの操作と連動する。方向指示器を操作すると、車両の後側方を確認しやすいよう、ズームアウトして広い範囲をディスプレイで見られるようにする。また、ドライバーが任意で撮影範囲を拡大することも可能だ。
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