シーメンスPLMソフトウェアが、米国ボストンで開催したプレス・アナリスト向けイベントの基調講演に、シーメンス デジタルファクトリー部門 CEOのヤン・ムロジク氏が登壇。バーチャルとリアルをつなぐ「デジタルツイン」を製造業が実現して行く上で、同社が唯一かつトップのポジションにあることを訴えた。
シーメンスPLMソフトウェアは、米国ボストンでプレス・アナリスト向けイベント「Siemens Industry Analyst Conference 2018」(2018年8月27〜30日、現地時間)を開催した。同年8月28日の基調講演には、シーメンスPLMソフトウェアを傘下に置く、シーメンス デジタルファクトリー部門 CEOのヤン・ムロジク(Jan Mrosik)氏が登壇。バーチャルとリアルをつなぐ「デジタルツイン」を製造業が実現して行く上で、同社が唯一かつトップのポジションにあることを訴えた。
ムロジク氏は「本イベントは2007年から11回目を数えるが、そのころから掲げてきたのがバーチャルとリアルの融合だった。バーチャルに当たるのがPLMソフトウェア、リアルはシーメンスが得意とする自動化だ。デジタルツインの基本的なコンセプトを10年以上継続して進化させてきた」と語る。
2018年までの11年間、シーメンスはソフトウェア関連を中心にさまざまなM&Aを繰り広げており、総投資額は100億ユーロ(約1兆3000億円)を超えている。直近でも2018年8月に、ノンプログラミングのアプリケーション開発が特徴のIoT統合ソリューションサービスを展開するメンディクス(Mendix)の買収を発表しており、IoTプラットフォーム「MindSphere」をさらに強化しようとしている。買収金額は6億ユーロ(約778億円)だ。
この他、ベントレーシステムズ(Bentley Systems)との提携強化により、プロセス産業で分断のあったプラントデータとエンタープライズデータについて、一体管理できるソリューションの開発も進めている。
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