エレクトロビットは、車両のセキュアなOTA更新を可能にするソフトウェア「EB cadian Sync」を発表した。エンドツーエンドのセキュアな接続を確立し、車両のライフサイクル全体に渡り「アップグレード可能な車両」を実現する。
エレクトロビット(Elektrobit)は2018年7月19日(現地時間)、自動車のECU(電子制御ユニット)のソフトウェアを無線通信で更新するOTA(Over-the-air)をセキュアに行えるソフトウェア「EB cadian Sync」を発表した。エンドツーエンドのセキュアな接続を確立し、車両のライフサイクル全体に渡り「アップグレード可能な車両」を実現する。
EB cadian Syncは、スケーラブルでハードウェアに依存しない。モジュラー式ユーザーインタフェースポータル機能を搭載し、車両、キャンペーン、ソフトウェアをシームレスに管理。車両に使用される全てのECUのソフトウェアのOTA更新をセキュアにサポートする。アップデートやEB cadian Syncの操作に必要なバックエンドは、ユーザーが指定するシステム上に提供される。
本機能を有効にすることで、出荷後も車両のメンテナンスや、最新バージョンのソフトウェアインストールが可能になる。自動車メーカーは、安全システムの改善や外部のサイバーセキュリティの脅威に対する保護など、車両の機能を継続的に改善できる。ユーザーは、いつでもOTA更新ができ、最新の車載インフォテイメントシステムやアダプティブクルーズコントロールを利用して、常に快適なドライブが可能になるとしている。
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