必死な人たちはかっこいいと思うのです。
「自動車担当です」と自己紹介すると、「学生時代は何を勉強していましたか? 理系ですか?」とよく聞かれます。「文学部卒で、就職してからクルマのことを勉強しています」と答えています。どのレベルからクルマの勉強がスタートしたかというと、日系自動車メーカーの名前をそらで全ていえるか怪しくて、サプライヤーの名前ももちろん知らなくて、クルマがどういう仕組みで走っているかも分からないという水準でした。
自動車担当の記者や編集者の中には、機械工学を学んだ人、学校の自動車部や学生フォーミュラで鳴らした人、生きてきた時間が長いのでいろいろなクルマに触れて来た人などがたくさんいます。そういった人たちには到底かないませんが、それでも社会人生活が6年目に突入して、多少は成長したように感じています。成長の実感がわくのは、面白さに対する自分の“嗅覚”が当たった時です。
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