三菱重工航空エンジンがIoTデータ分析統一プラットフォームを導入製造IT導入事例

SAS Institute Japanは、三菱重工航空エンジンが、AI技術を活用したSASのIoTデータアナリティクスプラットフォームを導入したと発表した。一連の分析プロセスを単一のプラットフォームで実行し、業務の効率化・可視化に貢献する。

» 2018年08月01日 09時00分 公開
[MONOist]

 SAS Institute Japan(SAS)は2018年7月10日、三菱重工航空エンジンが、AI(人工知能)技術を活用したSASのIoT(モノのインターネット)データアナリティクスプラットフォームを導入したと発表した。

 三菱重工航空エンジンは、民間航空機に搭載されるターボファンエンジンの開発や部品整備・修理などを手掛けている。タービンブレードの需要量増などに対応するため、業務プロセスの効率化・可視化による生産性向上の取り組みを開始。従来の無線識別タグによる個別の生産工程管理に加え、センサーデータと工作機械の設定情報を組み合わせた統合的なデータ分析による品質管理および設備保全の実現を目指した。

 今回、SASのグローバルでの多数の実績を評価し、同社のIoTデータアナリティクスプラットフォームを導入。これにより、データ準備や加工、機械学習を活用した高次元のモデルの開発、実行、管理などの一連の分析プロセスを単一のプラットフォームで効率良く実行し、業務プロセスの効率化、可視化を進められるようになった。

 具体的には、タービンブレードの溶接工程における品質予測モデルと、モデル開発のためのAIおよび機械学習機能アルゴリズムを組み入れた。これにより、予測精度と安定性が向上。従来よりも短期間でモデル作成ができ、各パーツをモニタリング判定することで、不良品発生を低減可能になった。

 また、燃焼器ケースの切削加工時の刃の欠損の予兆検知もでき、ダウンタイムの低減にもつながった。さらに、センサーデータ分析を含む分析業務を内製化することで、リードタイムの短縮が見込めるという。

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