薄板から中厚板まで対応のファイバーレーザー加工機、精密ラックとピニオン採用:FAニュース
村田機械は、ファイバーレーザー加工機「LS3015GC」を発表した。薄板から中厚板まで広く対応し、レーザーヘッドのXY軸駆動に精密ラックとピニオンを採用したことで、高速で安定して動作する。
村田機械は2018年3月28日、薄板から中厚板まで、さまざまな板厚に対応できるファイバーレーザー加工機「LS3015GC」を発表した。同年4月より販売を開始する。
レーザーヘッドのXY軸駆動に精密ラックとピニオンを採用し、高速で安定して動作する。加工物を乗せたパレットの入れ替えには、シンプルな構造のシャトルパレットを採用。消費電力量やガス量といった各種情報を収集する「ProcessNet Monitor i(プロセスネットモニターアイ)」を標準搭載し、稼働状況やアラーム履歴などをネットワーク経由で確認できる。
定格レーザー出力は2500W、4000W、6000Wで、ストロークはX軸3070×Y軸1550×Z軸100mmだ。また、1分あたりの早送り速度はXY同時2軸で170m、Z軸95m。位置決め精度と繰り返し精度はいずれも±0.03mmとなっている。
積載可能なワーク重量は最大600kg。ワークサイズは3050×1525×16mmまで、板厚は軟鋼20mm(2500W)、25mm(4000W、6000W)まで積載できる。
ファイバーレーザー加工機「LS3015GC」 出典:村田機械
- スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。
- スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。
- 工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。
- アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。
- ファナックがIoT基盤の壮大な実演、JIMTOFで80社250台の工作機械を見える化
ファナックは「JIMTOF2016」において、同社が展開する工場用IoT基盤「FIELD system」の壮大な実演を行った。同システムによりJIMTOFに出展した機械メーカー80社、250台の工作機械をつなぎ、稼働状況の見える化を実現した。
- ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】
「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」という言葉をご存じだろうか? 「インダストリー4.0」は、ドイツ政府が産官学の総力を結集しモノづくりの高度化を目指す戦略的プロジェクトだ。インダストリー4.0とは何なのか。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.