近赤外線で静脈を可視化し、穿刺に適した血管を素早く確認できる装置医療機器ニュース

テルモは、静脈可視装置「ベインビュア」を発売した。近赤外線の反射データを利用して血管の様子を皮膚に投影し、穿刺に適した血管を素早く確認できる。

» 2018年04月23日 15時00分 公開
[MONOist]

 テルモは2018年4月1日、クリスティー・メディカル・ホールディングス製の静脈可視装置「ベインビュア」の販売を開始した。希望小売価格は、ハンディタイプの「ベインビュア フレックス」が160万円、スタンドタイプの「ベインビュア ビジョン2」が260万円(いずれも税別)。2018年度に約50台の販売を目指す。

 静脈可視装置は、近赤外線の反射データを利用して静脈の太さや血管の走行を可視化する装置だ。注射や採血で静脈に穿刺する際に使用する。血管が細い患者や小児へ穿刺する前の血管確認がしやすくなり、穿刺後に薬剤が血管に流れている様子を目視できる。

 ベインビュアは、深さ10mmまでの静脈を皮膚に投影する。両タイプとも「標準モード」「高精度モード」「反転モード」、投影サイズを3段階から選択できる「リサイズモード」と標準より明度を40%上げる「マックスブライトモード」を標準搭載。スタンドタイプのベインビュア ビジョン2は、背景色を黄色か白かで選べる「カラーモード」も備えている。

 同装置は充電式バッテリーを採用し、臨床現場での使いやすさにも配慮している。

photo 静脈可視装置「ベインビュア」の使用イメージ 出典:テルモ
photo 投影画像の様子(標準モード)出典:テルモ

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