「リアルタイムデータアナライザ」は、オフライン分析とリアルタイム診断を1つのソフトウェアで実現していることが特徴となる。FA現場で稼働中に発生するデータを分析、診断し、異常検出時にすぐにフィードバックが可能となる。三菱電機のAI技術「類似波形認識技術」により、センサーなどの波形データを学習、認識することで、重回帰分析などの統計手法を活用し、要因分析も容易にできる。その他、相関分析やマハラビノス・タグチ法※)など10種類以上の統計手法などを搭載している。さらに、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)も搭載し直観的な操作で分析などをプログラムレスで実現可能としている。
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価格は「リアルタイムデータアナライザ」が年間100万円(税別)。データコレクタは1本6万円(税別)としている。三菱電機 FAシステム事業本部 機器事業部長 三条寛和氏は「『iQ Edgecross』は、リアルタイムデータアナライザを中心に2018年度中に250本の販売を目指す」と目標について述べている。
エッジクロス対応の産業用PC「MELIPCシリーズ」は、分析および制御用途を想定した「MI5000」、監視用途を想定した「MI2000」、ゲートウェイ用途を想定した「MI1000」の3機種を用意する。それぞれ価格はオープンとしている。
「MI5000」は「VxWorks」と「Windows」の2つのOSを搭載し同時稼働させることが可能。プロセッサにはIntel Core i7を搭載する。CC-Link IEフィールドネットワーク機能を搭載しており最速1msの高速データ通信を実現可能とする他、産業用コントローラーシリーズと同様の堅牢性を実現している。
三菱電機は工場内制御ではシーケンサー(PLC)を中心としてきており、産業用PCのラインアップは途絶えていた状況だったが、今回の「MELIPCシリーズ」で復活。PLCとの住み分けについて三条氏は「制御のみの場合はあくまでもシーケンサーが中心になると考えている。しかし、分析を行いたいニーズなども出てきており、その場合は、情報処理が得意な産業用PCを活用することになる。あくまでも産業用PCを追加して使うイメージだ」と述べている。
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