ブロードリーフは、国立がん研究センターと「暗黙知」の「見える化」に向けた研究開発を開始した。医師の手術手技や判断といった「暗黙知」を可視化して、医療機器の開発を支援する。
ブロードリーフは2018年3月19日、国立がん研究センターから内視鏡外科手術における暗黙知のデータベース構築と次世代医療機器開発への応用について、委託研究開発の一部を受託したと発表した。
この研究課題は、日本医療研究開発機構(AMED)による、2017年度の医療機器およびシステム研究開発事業として採択されたものだ。医師による治療や処置行為において「暗黙知」となっている手術手技や判断を、ICTを活用して機械が理解できる形に「見える化」し、集めたデジタルデータを用いて医療機器などの開発を支援する。
同社はこれまで、幅広い産業において現場業務を支援するソフトウェアやITソリューションを提供してきた。最近では、熟練者の技術やノウハウ、カン、コツといった次世代に引き継ぐべき「暗黙知」を「見える化」するソフトウェアにより、ものづくり現場で課題となっている技術伝承に貢献している。
今後は、これまで培ってきたICT利活用の知見とノウハウを生かし、国立がん研究センターとともに「暗黙知」の「見える化」に向けた研究開発を進めていく。
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