住友電気工業とNECは、自動車部品の企画、開発を始めとするモビリティ事業で協業を開始した。
住友電気工業とNECは2018年2月9日、自動車部品の企画、開発を始めとするモビリティ事業で協業を開始したと発表した。自動車をネットワークにつなげるコネクテッド分野でAI(人工知能)技術やIoT(モノのインターネット)技術を活用し、高度なセキュリティを持った製品を共同開発していく。
具体的には、住友電工が持つ自動車部品やITS(高度道路交通システム)分野、交通管制システムの知見と、NECが持つセキュリティやAI技術、クラウドのノウハウを両社で活用し、付加価値の高い製品を開発する。また、複雑化と大規模化が進む車載ソフトウェアの開発でも協力し、NECはAIやIoTに関する開発リソースを柔軟に提供する。住友電工はソフトウェア開発のスピード向上や、変化が激しい自動車業界での事業機会の最大化を図る。
NECは、既存事業の落ち込みを踏まえて2018年度を最終年度とする中期経営計画を見直し、2020年度を最終年度とする新たな中期経営計画を2018年1月に発表した。2020年度に売上高3兆円、営業利益1500億円を目標とする。国内事業は、コネクテッドカーやスマートサプライチェーン、公共安全といった分野で成長を追求するため、AI技術や生体認証、セキュリティ、ネットワークサービスなどの強みを生かしていく方針だ。
 既存事業が地盤沈下するNEC、再建のカギを握る「安全」と都市・クルマ・工場
既存事業が地盤沈下するNEC、再建のカギを握る「安全」と都市・クルマ・工場 0.1秒以内に95%のデータを送信、つながるクルマとスマホが集まっても安定
0.1秒以内に95%のデータを送信、つながるクルマとスマホが集まっても安定 自前主義からの脱却を進めるデンソー、NECと自動運転やIoT活用で協業
自前主義からの脱却を進めるデンソー、NECと自動運転やIoT活用で協業 路面映像から路面状況の劣化レベルを自動判定するシステムを開発
路面映像から路面状況の劣化レベルを自動判定するシステムを開発 脳を模倣したAIチップをNECと東大が実用化、総合的提携の一環で
脳を模倣したAIチップをNECと東大が実用化、総合的提携の一環で なぜNECは「製造業×IoT」に全力を振り切れたのか
なぜNECは「製造業×IoT」に全力を振り切れたのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
モビリティの記事ランキング
コーナーリンク