工作品を加工するのに必要な時間で、実際に加工品の形状などを変化させる主体時間と、それに必要な補助的作業の附随時間からなります。
(1)主体時間
作業対象品の形状、寸法、位置、性質、状態などを実際に変化させる時間のことを指しています。例えば、切削、研削、プレス作業などの形状や寸法を変えている時間、めっき、塗装、組み立て作業などのように状態を変えている時間、熱処理作業の性質を変えている時間、運搬作業などのように位置を変えている時間をいいます。
(2)付随時間
主体作業を遂行するための補助的な作業に必要な時間のことをいいます。例えば。機械作業の場合は、工作品操作時間、機械操作時間、検測時間などがあります。
(2-a)工作品操作時間
工作品操作時間とは、工作品を取り扱う時間のことです。例えば、主体作業の前後に行う工作品の取り付け作業や、工作品の取り外し作業などの操作と、主体作業の中間に行う移動などの中間操作などがあります。
(2-b)機械操作時間
正味時間の中で、主体時間(1)、工作品操作時間(2-a)、検測時間(2-c)に含まれない機械を手で扱う時間をいいます。例えば、刃物台を回転する、刃寄せ、刃戻し、テーブルを送る、機械の始動・停止などが該当します。
(2-c)検測時間
検測作業そのものや検測作業に付随して発生する動作に必要な時間のことで、例えば、マイクロメーターで測定するなどをいいます。
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