NECは、中国でPLMクラウドサービス「Obbligato for SaaS」の販売を開始した。設計図面や仕様書などを組織内で効率的に管理したいというニーズに応えるもので、日系企業や現地の製造業向けに導入を進める。
NECは2017年9月11日、同社のPLM(Product Lifecycle Management)クラウドサービス「Obbligato for SaaS」の中国での販売を開始した。価格は、5ユーザー利用の場合が月額8万円(日本円換算)から。同社は、日系企業や現地の製造業向けに同サービスを販売し、今後3年間で100社への導入を目指す。
Obbligato for SaaSは、「製品構成(BOM)管理」「ドキュメント管理」「設計変更情報管理」「持ち出し制御」に関する業務機能を標準定義し、クラウドサービスとして提供する。同社のPLMソフトウェア「Obbligato」シリーズの世界850社以上への導入実績やノウハウが活用されている。
中国でのサービス開始に際し、中国国内のデータセンターにサービス基盤を構築。クラウドサービスとしての信頼性や通信品質を確保し、中国のサイバーセキュリティ法など各種法規制にも対応した。
同サービスの導入により、企業は低コストかつ最短2週間でSaaS型のPLMクラウドサービスを利用できる。利用者側でのソフトウェアのバージョンアップやサーバなどの保守作業が不要で、IT要員が少なくてもPLMシステムを運用可能だ。
中国での事業開拓を目的とした日系製造業の進出が加速するなか、日本の製品を現地仕様に合わせて新たに設計、開発するケースも増加している。このため、設計図面や仕様書、部品表などを組織内で効率的に管理するニーズが高まっている。
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