中国のDJIは同社のドローン操縦アプリにおいて、インターネット通信を停止しても飛行可能なローカルデータモードを開発している。高度な機密性が要求されるフライトに際して、データ保護のレベルが向上する。
中国のDJIは2017年8月14日(米国時間)、同社のドローン操縦アプリにおいて、インターネット通信を停止しても飛行可能なローカルデータモードを開発していると発表した。
同社のドローン操縦アプリは通常、関連のある地域の地図やジオフェンシングデータ、アプリの最新バージョン、正しい無線周波数、電力要件などを取得するために定期的にインターネット経由で通信し、飛行の安全性や機能性を確保している。
ローカルデータモードを使用すると、これらの通信が停止し、地図やジオフェンシングデータが更新されず、新たに発行された飛行制限やソフトウェア更新が通知されない。これによりパフォーマンスに制限が加わることがあるが、重要度の高いインフラ点検や秘匿性の高い業務、政府機関での利用など、高度な機密性が要求されるフライトに際して、データ保護のレベルが向上する。
ローカルデータモードはすでに数カ月にわたり開発が続けられており、今後、数週間の後に同社の「DJI GO」「DJI GO 4」「DJI XT PRO」「DJI PILOT」「GRAND STATION PRO」などの操縦アプリに順次搭載していく。
ローカルデータモードは、地域の規制や要件のためにインターネットへの接続が推奨される際には利用できない場合があるという。
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