デジタルアーツは、企業/官公庁向けファイル暗号化/追跡ソリューション「FinalCode」のVer.5.3を発売した。PC上のフォルダを丸ごと暗号化する新機能「セキュアコンテナ」により、複数ファイルの編集や保存が可能になった。
デジタルアーツは2017年8月29日、企業/官公庁向けファイル暗号化/追跡ソリューション「FinalCode(ファイナルコード)」のVer.5.3を発売した。PC上に保存するフォルダを丸ごと暗号化する「セキュアコンテナ」機能を新たに搭載。ファイルごとではなく、ファイルを格納したフォルダを丸ごと暗号化してセキュアな領域と定義することで、フォルダ内の全ファイルを開示できるようにした。
また、従来と同等のセキュリティを指定された権限の範囲で担保する。セキュアコンテナ内のフォルダやファイルを「FinalCodeエクスプローラー」で閲覧し、Windowsエクスプローラーのように操作できる。
ZIPファイル内のファイル編集については、これまでは一度ファイルを解凍して編集した後に、再度ZIPファイル化する必要があった。FinalCode Ver.5.3では、セキュアコンテナを使って、暗号化されたZIPファイルをFinalCodeエクスプローラーで編集/保存できるようにした。
AutoCAD、Adobe Illustrator/Photoshopなどのアプリケーション対応も強化。CADやデザイン系のファイルを取り扱う際、セキュアコンテナを活用してファイル同士を参照できる。
他に、暗号化ファイルのメタ情報として、「タグ情報」を付与できる。アクセスログ検索に加え、タグ情報によるファイル検索が可能で、タグ情報を用いたシステム連携も可能になる。
従来のFinalCodeは、1つ1つのファイルを暗号化することでセキュアな環境を提供していたが、暗号化された複数のファイルを同時に開いて業務ができないなど、利便性に課題があった。
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