トレンドマイクロは「SFE2017」において、スマート工場に必須となるセキュリティ対策の価値について訴求。スマート工場実現時のシステムをモデルとして、サイバー攻撃のデモを行った。
トレンドマイクロは「第1回スマート工場EXPO(SFE2017)」(2017年1月18〜20日、東京ビッグサイト)において、スマート工場に必須となるセキュリティ対策の価値について訴求。スマート工場実現時のシステムをモデルとして、サイバー攻撃のデモを行った。
IoTを活用したスマート工場への期待は高まる一方である。ただ、IoTを活用するためにはオープン化やネットワーク化が必須となり、同時にサイバー攻撃のリスクを高めることになっている。現状ではまずはIoT活用を強化しようという取り組みが多く、同時に必要となるセキュリティレベルの引き上げに十分な対応が取れている製造業は少ないというのが現状だ。
トレンドマイクロ プロダクトマーケティング本部 ソリューションマーケティンググループ プロダクトマーケティングマネージャーの上田勇貴氏は「数年前と比べると政府の重要インフラに向けたセキュリティガイドラインなども示され、意識は変わってきた。多くの製造業がセキュリティ対策に取り組み始めてきた。ただ、まだ十分な対策がとれていないところも多い」と述べている。
こうした企業に対し、スマート工場のセキュリティリスクを訴えるために出展したのが「スマート工場システムへの脅威デモ」である。「あくまでもデモ用のシンプルなシステムではあるが、日常の小さな不注意や何気ない行動が大きな被害につながる場合があるというリスクを啓蒙したい」と上田氏は述べる。
1つ目のサイバー攻撃デモは、USBメモリから不正プログラムがFAシステムに侵入し、FAシステムを停止させるというものだ。「作業指示」などのファイル名で偽装された不正プログラムをつい開いてしまい、そこからFAシステムへの侵入が進むという形だ。
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