3D-GANは「3Dプリンタ用データのチェック・自動修正+暗号化システム」を発表した。データ不具合による手戻りの削減や、機密性が高い設計データを扱う際のセキュリティ確保などを利点として挙げる。
3Dデータを活用する会・3D-GAN(以下、3D-GAN)は2015年2月13日、同会会員企業であるビークルと共同で「3Dプリンタ用データのチェック・自動修正+暗号化システム」の販売を開始すると発表した。同システムは、3Dプリンタ出力サービスの出力事業者が対象で、出力サービス内で3次元データのSTLやOBJが流通する際のセキュリティを確保できるとしている。
まずユーザーが専用ソフトウェアに3次元データを読み込み、内在するエラーがあれば自動修正し、さらに自動で暗号化された独自ファイル形式に変換した上で、システムに対応する出力サービスに入稿する。出力サービス側は、不具合が少なく、かつセキュアな3次元データをユーザーから受け取ることが可能になる。暗号化されたデータは、同システムに対応した特定の出力サービスでのみ複合化(STLに戻す)できる仕組みだ。任意の利用期間が指定できるライセンス形態となっている。
3D-GANは、同システムの利点として、データ不具合による手戻りの削減や、機密性が高い設計データを扱う際のセキュリティ確保などを挙げる。出力サービス側に対しては、同サービスを採用することが競合サービスとの差別化要素になるとしている。
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