DMS2017

富士通がモノづくりデジタルプレースをアピール、「on COLMINA」でつなぐDMS2017

富士通は、「第28回 設計・製造ソリューション展(DMS2017)」において、設計から製造、保守までモノづくりのあらゆる情報をつなげるプラットフォームとなるモノづくりデジタルプレース「COLMINA(コルミナ)」をアピールした。

» 2017年06月26日 11時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 富士通は、「第28回 設計・製造ソリューション展(DMS2017)」(2017年6月21〜23日、東京ビッグサイト)において、設計から製造、保守までモノづくりのあらゆる情報をつなげるプラットフォームとなるモノづくりデジタルプレース「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA(以下、コルミナ)」をアピールした。

 同年5月に発表されたコルミナは、製造業向けの多種多様な業務サービス群「コルミナサービス」、作業員のバイタルや製造物の位置などのセンサー情報、設備機器の稼働情報を収集/処理する「コルミナエッジ」、コルミナサービスとコルミナエッジを連携させる情報基盤としての「コルミナプラットフォーム」などから構成されている(関連記事:サプライチェーンを丸ごと支えるデジタル基盤、中小は年20万から利用可能)。

 展示では、コルミナにつなげていくさまざまシステムやサービスを1つのコーナーにまとめて、「見える化 on COLMINA」「設計 on COLMINA」「検証 on COLMINA」「生産現場 on COLMINA」「生産管理 on COLMINA」などとしてイメージしやすくしていた。

富士通の「コルミナ」のコーナー富士通の「コルミナ」のコーナー 富士通の「コルミナ」のコーナー。「〜on COLMINA」として、コルミナにつなげていくさまざまシステムやサービスをアピール(クリックで拡大)

 コーナーの中心にあった「見える化 on COLMINA」では、コルミナで最も重要な役割を果たすであろう、見える化を担うダッシュボード画面を表示していた。工場の稼働状況をはじめ、品質/生産/エネルギー/設備などについてもそれぞれの管理画面に移行できる。

「見える化 on COLMINA」のダッシュボード画面 「見える化 on COLMINA」のダッシュボード画面(クリックで拡大)

 「設計 on COLMINA」では、VR(仮想現実)やAI(人工知能)を用いた仮想検証により、製品開発における開発スピード・品質のさらなる向上を目指す「仮想大部屋+ものづくりAI」、PDMツール「PLEMIA」を展示。「検証 on COLMINA」では、3次元モデルと写真による製造物診断ソリューション「3D重畳 設計製造物診断」(関連記事:その製造部材は設計データ通り? 富士通がAR技術で診断時間を10分の1に短縮)を披露した。

「設計 on COLMINA」の「仮想大部屋+ものづくりAI」「検証 on COLMINA」の「3D重畳 設計製造物診断」 「設計 on COLMINA」の「仮想大部屋+ものづくりAI」(左)と「検証 on COLMINA」の「3D重畳 設計製造物診断」(右)(クリックで拡大)

 「生産現場 on COLMINA」「生産管理 on COLMINA」では、国内でノートPCを生産する島根富士通におけるピッキングのノウハウを生かした「ストアピッキング」、SAPのMESツール「SAP ME/MII」、工場の製造設備から収集される稼働実績のログデータをもとに製造工程の稼働状況を可視化するIoTソリューション「VisuaLine(ビジュアライン)」などを展開していた。

「生産現場 on COLMINA」の「ストアピッキング」「VisuaLine」の画面 「生産現場 on COLMINA」の「ストアピッキング」(左)と「VisuaLine」の画面(右)(クリックで拡大)

 「富士通が展開しているさまざまなモノづくりソリューションは、今後コルミナと連携できるようにする。今回同じコーナーには置いていないが、3D CADツールの『iCAD』や生産準備ツール『VPS』などもそうだ」(同社の説明員)という。

第28回 設計・製造ソリューション展(DMS2017)特集

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