AWSを利用した新サービスを構築、基板表面実装ラインを見える化へ:製造ITニュース
富士機械製造は、同社がアマゾンウェブサービスのAPNスタンダードテクノロジーパートナーになったことを発表した。AWSパートナーへの参加により、クラウドサービスを展開し、IoTソリューションの一層の強化を目指す。
富士機械製造は2017年5月12日、同年4月18日より、アマゾンウェブサービスのパートナー制度「AWS Partner Network(APN)」のAPNスタンダードテクノロジーパートナーになったことを発表した。
同社は、電子機器生産メーカーの製造工程のIoT(モノのインターネット)化を促進する「FUJI Smart Factory構想」を推進している。2016年1月には、基板表面実装ラインの各装置をネットワークでつなぎ、生産情報をデジタル化して進捗確認やフィードバック制御、予知保全などに用いる統合生産システム「Nexim」を発表。今回のAWSパートナーへの参加により、クラウドサービスを展開し、IoTソリューションの一層の強化を目指す。
AWSを利用した新たなサービスとして、稼働中の機械に関するデータを集約/分析し、各データを一元管理するソリューションを構築した。Neximとの連携により、全ての基板表面実装ラインの見える化を推進する。
今後同社では、工作機械や移乗サポートロボットなどの分野において、迅速なビッグデータ処理や予知保全などの知能化を進めていく。
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ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。
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「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」という言葉をご存じだろうか? 「インダストリー4.0」は、ドイツ政府が産官学の総力を結集しモノづくりの高度化を目指す戦略的プロジェクトだ。インダストリー4.0とは何なのか。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。
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