3Dプリンタで製作する複合材のマルチスケール解析が可能にCAEニュース

e-Xstream engineeringは複合材料のマルチスケール解析プラットフォーム「Digimat 2017.1」で、3Dプリンタの積層による部品変形を予測できるモジュールを追加したと発表した。

» 2017年03月21日 16時00分 公開
[MONOist]

 e-Xstream engineeringは2017年3月22日、複合材料のマルチスケール解析プラットフォーム「Digimat 2017.1」を発表した。同製品は3Dプリンタによる造形のシミュレーションに対応し、同年4月出荷開始予定だ。

 Digimat 2017.1に新たに加わる解析モジュール「Digimat Additive Manufacturing」(Digimat-AM)は、複合材料の複雑な形状を考慮しながら、3Dプリンタによる積層造形における反りや残留応力の予測が可能で、造形後の変形を最小限に抑えられるとしている。同モジュールは、FFF(Fused Filament Fabrication)やFDM(Fused Deposition Modeling)といった熱溶解積層方式、選択的レーザー焼結方式であるSLS(Selective Laser Sintering)に対応する。他の造形方式についても、今後、対応していく予定だという。

Digimat-AMによる解析例

 その他、Digimat 2017.1の新機能としては、クリープ解析および衝突解析向けのDigimat材料モデル構築においての、リバースエンジニアリング機能を拡張した。微細射出発泡成形「MuCell」での部品製作における材料特性予測にも対応した。さらにプラスチック部品のクリープ特性シミュレーションでは、大幅な時間短縮が実現できたという。

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