大手システム開発会社、自律移動型ロボット開発ベンチャーに出資ベンチャーニュース

TISは、新たなロボットサービスの市場創造を目指すため、同社のベンチャー投資制度「コーポレートベンチャーキャピタル」を通じて自律移動型ロボット開発ベンチャーのSEQSENSEに出資することを発表した。

» 2017年02月21日 09時00分 公開
[MONOist]

 TISは2017年2月6日、同社のベンチャー投資制度「コーポレートベンチャーキャピタル」を通じて、自律移動型ロボット開発ベンチャーのSEQSENSEに出資することを発表した。

 SEQSENSEは、2016年10月創業の自律移動型ロボットを開発するベンチャー企業。明治大学理工学部の黒田洋司教授らが設立した。黒田教授は、JAXAのはやぶさ/はやぶさ2プロジェクトなど、20年以上にわたりフィールドロボット開発に携わっている。

 同社の自動移動型ロボットは、レーザースキャンによる3次元マッピング技術を用いて周囲の状況をリアルタイムに計測し、スキャンされた形状から人間の判別もできる。これにより、人が多く存在する商業施設やオフィスビルなどでもGPSや地図情報を使わずに自律移動できようになった。

 同社ではまず、空港やデータセンターなど、24時間巡回監視を必要とする高度なセキュリティ対策が必要だが人材確保の困難な領域でサービス提供を始め、その後サービス提供領域を広げていく予定だ。

 TISでは、同社のシステム開発技術やさまざまな事業分野で培ってきた業務ノウハウ、さらにクラウドやAIに関する技術・知見と、SEQSENSEの自律移動型ロボットの仕組みを組み合わせることで、社会問題を解決する新たなソリューションやサービスの提供が可能になるとの考えで今回の投資に至った。

photo SEQSENSEが開発中の自律移動型ロボット「セキュリティロボットSQ-1」

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