画像の読影効率を向上する、30型ワイド6メガピクセル医用モニター医療機器ニュース

EIZOは、30型カラー医用画像表示モニター「RadiForce RX660」を発表した。対角30インチのワイド画面上に、600万画素(6メガピクセル)の情報量を表示できる。発売は2017年2月15日で、価格はオープンとなる。

» 2016年11月30日 15時00分 公開
[MONOist]

 EIZOは2016年11月15日、30型カラー医用画像表示モニター「RadiForce RX660」を発表した。対角30インチのワイド画面上に、600万画素(6メガピクセル)の情報量を表示できる。発売は2017年2月15日で、価格はオープンとなる。

 6メガピクセルのモニターは1台で多くの医用画像を表示できるが、RX660ではさらに「Work-and-Flow(ワーク・アンド・フロー)」機能を搭載。同機能は、「Hide-and-Seek(ハイド・アンド・シーク)」と「Switch-and-Go(スイッチ・アンド・ゴー)」の2つの機能から構成される。

 Hide-and-Seekは、マウスカーソルの操作だけで、RX660の画面上に他モニターの画面を重ねて表示できる機能だ。例えば、マウスカーソルをRX660画面の所定の位置に移動させるだけで、検査リストが表示され他の検査画像を選択できる。これにより、検査リスト表示用のモニターが不要となる。

 Switch-and-Goは、キーボード/マウス切り替え機能で、読影用PCと電子カルテ用PCそれぞれに必要だった2組のキーボードとマウスを1組に集約できる。マウスカーソルを各PCのモニター画面に移動させるだけで、操作したいPCのマウス/キーボードの操作に自動的に切り替わる。

 RX660の外形サイズは横9.5×奥行き56.5mmと小型で、従来は外付けだった電源をモニター本体に内蔵した。他に、画像をぼやけさせることなく画面を高輝度化するSharpness Recovery機能、映像信号の送受信規格DisplayPort 1.2に対応した入力/出力端子を搭載し、接続に必要となるケーブルを従来の2本から1本に削減した。

 読影室では、読影用モニターの他に、検査リスト表示用のモニター、読影結果を書き込む際のレポートを表示するモニター、電子カルテ用のPCとモニターなど、複数のモニターが必要となる。RadiForce RX660は、これらを1台のモニターにまとめて省スペース化を図り、作業環境を改善して読影効率を向上できるとしている。

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