最短3秒で胸部撮影が可能な80列/160スライスCTを発売医療機器ニュース

東芝メディカルシステムズは、80列/160スライスマルチスライスヘリカルCT「Aquilion Lightning/Helios Edition」を発売した。従来装置に比べ、検査室の設置スペースを約50%低減する。

» 2016年10月18日 08時00分 公開
[MONOist]

 東芝メディカルシステムズは2016年10月3日、80列/160スライスマルチスライスヘリカルCT「Aquilion Lightning/Helios Edition(アクイリオン ライトニング/ヘリオス エディション)」の国内販売を開始した。

 体軸方向に80列を配置し、マルチスライスヘリカルスキャンによって短時間で広範囲の撮影を可能にした。胸部の撮影では、高分解能0.5ミリスライスを使用し、300mmの範囲を最短3秒以内で撮影できる(0.5秒回転撮影時)。高速撮影に対応したことで、患者の息止め時間が短くなるほか、呼吸や体動によるモーションアーチファクトを低減できる。

 また、新検出器「PUREViSION Detector」や逐次近似応用画像再構成「AIDR 3D Enhaced」などの新技術に加え、金属アーチファクトを効果的に低減して金属周辺部の画質を向上させる「SEMAR」を標準で搭載。低被ばくで高効率な検査を実現するという。

 検査室の架台設置スペースは最小9.8m2で、従来装置に比べて検査室の設置スペースを約50%低減した。ガントリ開口径を従来装置の720mmから780mmに一新したほか、オプションで撮影寝台に84mm左右動機能を搭載可能で、患者を動かせない場合でもポジショニングが容易にできる。

 さらに、1度に複数回のスキャンを行えるバリアブルピッチヘリカルスキャンや、肺塞栓診断などを迅速に行えるラングサブトラクションをオプションで搭載できる。これらの機能により、導入施設のニーズに合わせた臨床画像応用技術を提供できるとしている。

photo Aquilion Lightning/Helios Edition

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