東芝がモジュール変換効率20.1%の住宅向け太陽電池の販売を開始する。今後、年間100MW以上を販売していく見込みだ。
東芝は、住宅用太陽電池として最も高いモジュール変換効率20.1%を実現したという製品「SPR-250NE-WHT-J」を2012年12月17日から発売する(図1)*1)。単結晶Si(シリコン)太陽電池を用いた。最大出力は250W。価格は19万1625円。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2009年に発表した「太陽電池発電ロードマップ(PV2030+)」(関連記事:太陽光発電が石油火力を代替するのはいつ?)では、2020年としていた目標を既に達成したことになる。PV2030+では2020年までにモジュール変換効率20%を達成する見込みだとしていたからだ。
2012年7月から始まった再生可能エネルギーの固定価格買取制度を背景に、今回の太陽電池モジュールなどを販売することで、2015年には国内シェア15%を目指すという。
*1) 東芝によれば2012年12月5日現在、20.1%というモジュール変換効率は世界最高だという。なお、同社は2011年9月にも当時、住宅用としては最も変換効率の高いという太陽電池モジュール(変換効率19.3%、出力240W)を発売している(関連記事:住宅用で最高変換効率、東芝が太陽電池モジュールを発売)。
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