GEヘルスケア・ジャパンは、高齢者など、撮影条件の厳しい患者に最適化したプライマリケア向けの16列CT「Revolution ACT」を発売した。低線量の画像再構成法を、普及型機種で初めて標準搭載した。
GEヘルスケア・ジャパンは2016年8月5日、高齢者など、撮影条件の厳しい患者に最適化したプライマリケア向けの16列CT「Revolution ACT」を発売した。診療所や中小規模の病院を対象とし、島津メディカルシステムズと共同で販売を進める。
Revolution ACTは、同社の16列CT「Brivo CT385」の後継機で、従来と同様にコンパクトな撮影機構部と2MHU管球を採用している。これに加え、これまで上位機種のみだった逐次近似再構成法「VEOTM」を応用した低線量の画像再構成法「ASiR(Adaptive Statistical Iterative Reconstruction)」を、普及型機種で初めて標準搭載した。
また、高画質のCT画像を得るため、新開発のフルデジタルDAS(Data Acquisition System:デジタル変換機)を一体化したパネル型検出器を搭載。他に、撮影時の細かな位置決めを不要にする機能や、目の水晶体や乳房など、放射線感受性の高い臓器に対して体前面から照射することで、X線量を抑制する機能を備えた。
さらに、検査を簡便にするため、スキャン範囲を自動設定できる「Smart Plan」機能や、撮影した領域を選択するだけで3D画像を表示できる「ワンクリック3D」なども搭載。CT操作に不慣れな診療所や中小規模病院の技師や医師でも、簡単に操作できる。
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