IoT時代に向けお手軽な「CC-Link IE」規格、100Mbpsの汎用イーサネットを活用産業用ネットワーク(1/2 ページ)

CC-Link協会は、イーサネットベースの統合ネットワーク「CC-Link IE」の新規格として、100Mbpsの汎用イーサネット通信を用いたオープンフィールドネットワーク「CC-Link IEフィールドネットワークBasic」を追加した。

» 2016年08月01日 13時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 CC-Link協会は、イーサネットベースの統合ネットワーク「CC-Link IE」の新規格として、100Mbpsの汎用イーサネット通信を用いたオープンフィールドネットワーク「CC-Link IEフィールドネットワークBasic」を追加することを2016年7月25日に発表した。

photo 産業用オープンネット展におけるCC-Link協会の展示

 「CC-Link IE」は、「CC-Link」にイーサネット(Ethernet)の技術を取り込んだ産業用オープンネットワークである。1Gbpsという広帯域性が特徴で、制御用のサイクリック通信と、生産・稼働実績、品質、エネルギー使用量など生産現場のあらゆる情報を収集するトランジェント通信を、一つのネットワークの中で統合して行える。「CC-Link IE」には、コントローラー間通信の基幹ネットワーク「CC-Link IEコントローラーネットワーク」と、コントローラーと機器をつなぐ「CC-Link IEフィールドネットワーク」がある。

 「CC-Link IE」は主に、日本やアジアを中心に採用が拡大しているが、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)への注目度が高まる中で、小規模な装置や工場環境において、高速性よりもコストパフォーマンスに優れ、導入しやすいネットワークへの接続ニーズが高まってきていた。新たな規格「CC-Link IEフィールドネットワークBasic」は、こうした高コストパフォーマンスを求めるニーズに対応した産業用ネットワーク規格だという。

低コストで実装が可能である魅力

 「CC-Link IEフィールドネットワークBasic」の特徴は、ソフトウェアベースで実装が容易である点と、低コストで導入が可能である点である。

 機器の制御を行うサイクリック通信を、ネットワークプロトコルのアプリケーション層のソフトウェアで実現。汎用のイーサネット対応機器であれば、ソフトウェアを実装するだけで、「CC-Link IEフィールドネットワークBasic」への対応が可能である。トランジェント通信は汎用イーサネットを使用する利点を生かし、SLMP(Seamless Message Protocol)を使用する。また、HTTPやFTPなどの汎用イーサネットアプリケーションも同時に実装し、共存して使用可能としている。

photo 「CC-Link IEフィールドネットワークBasic」の位置付け 出典:CC-Link協会
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