アスクルがロボットの動作生成技術に強みを持つMujinとピッキングロボットを共同開発。2016年度中の本導入を目指す。
オフィス用品や日用品の配送サービスを手掛けるアスクルが、ロボットの動作生成技術に強みを持つMujinと共同開発したピッキングロボットの試験導入を開始した。多種多彩な取り扱い製品に応じたピッキングと配送ボックスへの収納をロボットアームにて行うことで、人手不足の解消とさらなる配送の効率化を狙う。
同社とMujinは2015年12月にロボット技術開発に関する業務提携を締結、物流センターに導入するピッキングロボットの開発を進めてきた。このプロジェクトはロボット工業会の公募するロボット導入実証事業に採択され、2016年3月には公募内での「ベストプラクティス」にも選ばれている。
Mujinは「3次元画像認識」と「認識した対象物に対してのアーム制御技術(瞬間的な動作計画の生成)」の2点を技術的な強みとしており、この技術を用いることで、短期間で作業対象が変わるケースにも柔軟に対応するロボットを開発できる。
アスクルは最大クラスの物流拠点では1箇所で6万点以上の取扱品目を持っており、この作業柔軟性の高いロボットアームと、自社の持つ物流センター運営ノウハウを連携させることで日常品配送へのロボット技術適用を可能とした。
両社は2016年度内の本導入開始を目指し、既存設備との調整などを進める。Mujinの技術を導入したピッキングロボットは、神奈川県横浜市の物流センターから導入が開始される予定となっている。
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