農業・水・環境インフラ分野のICTイノベーション創出に向け連携協定を締結製造マネジメントニュース

クボタとNTT、NTTコミュニケーションズは、農業・水・環境インフラ分野におけるICTイノベーション創出に向け、連携協定を締結した。今後、これらの分野で共同開発や共同実験などを進めていく。

» 2016年06月23日 09時00分 公開
[MONOist]

 クボタは2016年6月7日、日本電信電話(NTT)、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)と農業・水・環境インフラ分野におけるICTイノベーション創出に向け、連携協定を締結したと発表した。クボタが展開する農業・水・環境インフラソリューションに、NTTの研究開発成果やNTTグループ各社のICTサービスを組み合わせ、共同開発や共同実験などを進めていく。

 クボタは、農機事業や水・環境事業などのグローバル展開の加速、および国内ビジネスの再活性化・再構築に取り組む中で、特に農機事業において、ICTを活用した営農支援システム「KSAS」など、農家の抱える課題解決を目指したソリューションの提供や技術開発力の強化を目指してきた。

 NTTではICTを通じてパートナーと共創の取り組みを推進。その中で農業も重点分野の1つとして位置付け、高付加価値サービスの創出や新たなビジネスモデルの確立を目指す。また、NTT Comは各種サービスをグローバルレベルで組み合わせたICTソリューションを展開して、顧客のデジタル変革を支援してきた。

 今回の協定により、クボタ、NTT、NTT Comおよびグループ各社が連携し、農業・水・環境インフラ分野で共同開発や共同実験などを進め、国内外で快適な生活環境の実現を目指すという。

 例えば、農業ソリューション分野では、NTT Comのクラウド・セキュリティなどのサービス、NTTグループ各社の無線技術・気象情報・地図情報といったICTサービス、NTTのAIによる故障検知・IoT技術などを組み合わせ、クボタが提供する農機や営農支援システムを高度化。農業経営の見える化や作業効率化・自動化を図り、農家のイノベーションにつながる研究・サービスの開発に取り組む。

 水・環境インフラソリューション分野においても、NTTグループ各社の技術やクボタの水・環境インフラの遠隔監視システムを活用して、現地作業の効率化に向けた研究開発を進めるとしている。

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