2つ目は「検査記録」である。食品生産ラインの検査記録を例に、検査ライン責任者と各検査工程の担当者の間で、リアルタイムな情報共有が可能になることを示した。「食品生産では、外気温などによって検査条件が変わることがある。そういった検査条件の変更について迅速に対応できる。また、検査で何らかの異常があった場合に、異常の内容と対応をその場で分かりやすく記録することも可能だ」(同社の説明員)。
3つ目は「フィールドサービス」向けのソリューションになる。GEMBA Note for Businessは、CRMツールとして広く利用されている「salesforce」との接続が可能であり、フィールドサービスエンジニアが訪問先で必要とする情報を素早く取り込むことができる。取り込んだ情報は、通信接続できない状態でも利用可能であり、Webブラウザベースのツールのように通信がつながらない地下で使えなくなるといった問題もないとしている。
そして4つ目の導入事例が「MetaMoJi GEMBA IoTソリューション」である。IoTデバイスから得た情報を、Amazon Web ServiceのIoTクラウドサービス「AWS IoT」と「MetaMoJi IoTクラウド」を介して、GEMBA Note for Businessで扱うことができる。会見では、英国に設置している発電機を、GEMBA Note for Businessで作成したフォーム上の「停止」「低」「中」「高」のボタンで制御し、簡素な発電メーターにその発電量を反映するというデモを見せた。「現場で使うIoTのインタフェースとして利用することもできる」(浮川氏)という。


「GEMBA Note for Business」で作成したフォーム(左)上で発電機を動かす様子。発電量「低」の場合(中央)、左下のメーターは低い位置にあるが、発電量「高」にすると、メーターが振り切れんばかりに(右)(クリックで拡大)なお、MetaMoJiは、「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS2016)」(2016年6月22〜24日、東京ビッグサイト)において、GEMBA Note for Businessを紹介する予定だ。
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