リコーは、ラベルやパッケージなどのプリンティングシステム向け産業用インクジェットヘッド「RICOH MH5220」を発表した。最小液滴量2.5plで1280のノズルを配置。粒状感を抑え、1200dpiでの出力にも対応する。
リコーは2016年5月16日、ラベルやパッケージ、サイングラフィックスなどのプリンティングシステム向けの産業用インクジェットヘッド「RICOH MH5220」を発表した。
産業用印刷市場では、顧客ニーズの多様化により多品種小ロットでの生産や短納期への対応が求められるようになってきている。それに伴い、版製作が要らず生産を柔軟に調整できるデジタル印刷が普及。デジタル印刷を利用する顧客の中でも、高精細な印刷ニーズを抱える顧客向けにMH5220を開発したとしている。
MH5220は、最小液滴量2.5pl(ピコリットル)。1280ノズル(320ノズル×4列)を配置して粒状感を抑えた。複数のヘッドを千鳥配列したことで1200dpi出力にも対応できる。
さらにノズルから吐出した複数の液滴が、印刷物の表面に到達するまでに瞬時に結合する液滴制御技術を搭載。液滴量を2.5〜9plの範囲で調整可能になった。さらに、ステンレスを採用したことで剛性を高め、耐久性を向上させた。内蔵ヒーターによる加熱で高粘度インクにも対応。ラベル印刷向けのUV硬化インクも利用できる。
本体サイズは約89×64×25mm、重量は148g。今夏からグローバルに販売していく計画だ。
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