「オーリス」のハイブリッド車、4代目でなく3代目「プリウス」のシステムを採用エコカー技術

トヨタ自動車は、Cセグメントハッチバック車「オーリス」のハイブリッドモデルを、国内市場に初投入する。ハイブリッドシステムは、4代目「プリウス」ではなく、3代目プリウスのものを採用した。

» 2016年04月19日 06時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 トヨタ自動車は2016年4月18日、Cセグメントハッチバック車「オーリス」をマイナーチェンジし、同日に発売した。主戦場とする欧州市場では既に販売しているハイブリッドモデルを、国内市場向けで初めて投入する。これにより、同社の国内市場におけるハイブリッド車のラインアップは18車種となった。

「オーリス」のハイブリッドモデル「HYBRID“G Package”」の外観 「オーリス」のハイブリッドモデル「HYBRID“G Package”」の外観。ボディカラーはブラックマイカ(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車
「HYBRID“G Package”」の内装「HYBRID“G Package”」の内装 「HYBRID“G Package”」の内装。「オーリス」のハイブリッドモデルは本革シートなど内装が充実した上位グレードの位置付けになっている(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

 新たに追加するハイブリッドモデルのハイブリッドシステムは、2015年12月に発売した4代目「プリウス」ではなく、3代目プリウスと同じものを採用する。エンジンは排気量1.8l(リットル)の「2ZR-FXE」で最高出力73kW/最大トルク142Nm、モーターは最高出力60kW/最大トルク207Nm。これは3代目プリウスと同じ性能だ。JC08モード燃費は30.4km/lで、これまでオーリスで最も燃費が良好だった排気量1.2lターボエンジン「8NR-FTS」搭載モデルの19.2km/lを大幅に上回る。

 外形寸法は全長4330×全幅1760×全高1480(4WD車は1500)mmで、全長を拡大した2015年4月のマイナーチェンジから変更はない。

 オーリスのハイブリッドモデルの位置付けは、ターボエンジンモデルと同じく高級グレードとなる。両モデルとも、既存の排気量1.5lと同1.8lの自然吸気エンジンモデルと比べて、シート表皮に本革を採用するなど内装が充実している。税込み価格は、排気量1.5l自然吸気エンジンモデルが178万9855〜227万9782円、同1.8l自然吸気エンジンモデルが237万6000〜246万437円なのに対して、ハイブリッドモデルの「HYBRID」が262万473円、「HYBRID“G Package”」が283万2545円、ターボエンジンモデルの「120T」が259万37円に設定されている。

 今回はターボエンジンモデルにスポーティーなデザインの「120T“RS Package”」を追加した。税込み価格は120Tと同じだが、外観に専用意匠を施し、17インチアルミホイールを標準装備するなどしている。

「オーリス」のターボエンジンモデルに追加された「120T“RS Package”」の外観 「オーリス」のターボエンジンモデルに追加された「120T“RS Package”」の外観。ボディカラーはレッドマイカメタリック(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車
「HYBRID“G Package”」の内装「HYBRID“G Package”」の内装 「120T“RS Package”」の内装。「120T」とは異なる外観の専用意匠や17インチアルミホイールの標準装備の替わりに、シートから本革などが省かれている(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

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