直接変調方式シード光源を採用した超短ファイバーレーザーFAニュース

リコーインダストリアルソリューションズは、超短ファイバーレーザー「RICOH SU-1020」を発売した。直接変調方式シード光源を採用しており、「熱加工」と「非熱加工」の特徴を生かした精密加工が可能だ。

» 2016年03月07日 07時00分 公開
[MONOist]

 リコーインダストリアルソリューションズは2016年2月29日、超短ファイバーレーザー「RICOH SU-1020」を発売した。ファイバーレーザー製品の第1弾となるもので、今後同社では、産業用レーザー市場へ参入していく。

 同製品は、10W以上のファイバーレーザーでは業界初となる、直接変調方式シード光源を採用。これにより、広範囲なパルス幅と繰返し周波数を用途に合わせて変更できるようになった。「熱加工」による加工性と「非熱加工」による加工品質のバランスをとり、目的に応じて最適な加工条件を設定することができる。

 また、パルスエネルギー密度が、波長1064nm、平均出力最大16W、最短パルス幅50ピコ秒の超短パルスと高いため、加工対象物の熱損傷を最小限におさえ、基材の焦げや熱による変質・変形を抑制した微細な加工が可能になった。

 薄膜太陽電池の電極パターンニングやフラットパネルディスプレイガラスの切断、微細光学素子の金型加工などにおいて、優れた性能を発揮するという。

 価格はオープン。年間30台の販売を予定している。

photo RICOH SU-1020のイメージ

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