CPIM(Certified in Production and Inventory Management)の試験内容は5科目(モジュール)で成り立っている。
特徴的なのは、モジュール同士の関係性だ。図1の通り、生産・在庫管理の基本概念および実務基礎を押さえた「Basics of Supply Chain Management」が、全てのモジュールの中心にあり、それを取り囲むように「Master Planning of Resources」や「Detailed Scheduling and Planning」「Execution and Control of Operations」といった、より実務詳細を網羅した3つのモジュールがある。さらに、これら全てを包括する「Strategic Management of Resources」は、概念・基礎、実務詳細に加えて、外部要因も考慮したうえで、実際のビジネスにおいて最適なSCMを実現するために、いかに戦略的に資源を投下するかといったマネジメントを学ぶモジュールである。
サプライチェーンマネジメント基礎(Basics of Supply Chain Management、BSCM):サプライチェーンにおいて、サプライヤーから顧客まで、モノがどのように流れているかの基礎的な概念を理解するモジュールである。後続のモジュールでより深く学ぶ内容についての、基礎知識を習得する場でもある
サプライチェーンをとりまく環境について
需要管理
製品、プロセスそして情報システムの設計
マスタープランニング(Master Planning of Resources、MPR):中長期の需要に対応するための、需給計画について理解を深めるモジュール。需要管理、S&OP、基準計画立案(マスタースケジューリング)と、物流計画の原則を学ぶ
需要予測(Forecasting)
S&OP(Sales and Operationss Planning)
物流ネットワークと補充計画の策定
詳細スケジュールと計画(Detailed Scheduling and Planning、DSP):MRP(資材所要量計画)やCRP(能力所要量計画)、リーンやTOC(制約理論)などの手法を使用した、在庫計画のための実務的な技術や知識を把握するモジュール。それぞれの手法を利用して、在庫、資材、許容量やサプライヤーのパフォーマンスの標準的な測定方法を学ぶ