スズキは、2016年2月18日に発売する小型クロスオーバーSUV「イグニス」で、同社として初めてApple(アップル)の「CarPlay」に対応した。「ラパン」「ソリオ」「スペーシア」「ハスラー」も、近日中に無償のソフトウェアアップデートでCarPlayが使用可能になる。
スズキは、2016年2月18日に発売する小型クロスオーバーSUV「イグニス」で、同社として初めてApple(アップル)の「CarPlay」に対応した。メーカーオプションに設定されたHarman(ハーマン)製のメモリタイプのカーナビゲーションシステム(カーナビ)でCarPlayを使用できる。イグニスと同じハーマン製カーナビがメーカーオプションに設定されている「ラパン」「ソリオ」「スペーシア」「ハスラー」も、近日中に無償のソフトウェアアップデートでCarPlayが使用可能になる。
スズキがCarPlay対応のカーナビを投入したのは、CarPlayの接続や操作の簡単さをユーザーの利便性向上につなげるためだ。
CarPlayは、Lightningケーブルで「iPhone」と車載情報機器を接続するだけで起動する。これに対し、従来の車載情報機器とiPhoneなどのスマートフォンの連携機能は「ユーザーの方々から意見を聞くと、ハンズフリーの通話や音楽の再生のためにBluetoothを設定するのが面倒だという声が多かった。スマートフォンと車載情報機器の両方に設定が必要だし、わざわざ説明書を読んでまで設定するのを嫌がる人もいる」(スズキの説明員)という。
また、CarPlayはiPhoneを使う感覚で操作できるため使い方も分かりやすい。
イグニスと、ラパン/ソリオ/スペーシア/ハスラーに設定されているメーカーオプションのカーナビは、ハーマン製で共通のハードウェアだ。イグニスは既に販売中の4車種よりも新しいソフトウェアを搭載してCarPlayに対応した。CarPlayの採用をアピールするためにも、イグニスへの搭載を選んだという。
CarPlayのマップアプリによるカーナビゲーションのみの利用を前提にしたディスプレイオーディオは投入しない考えだ。「街乗りのユーザーを考えると、従来のカーナビで実現できていた高い位置精度のカーナビゲーション機能は残す必要があると考えた」(同社の説明員)ためだ。
投入時期は未定だが、Androidスマートフォン向けの「Android Auto」に対応する機能も開発中である。
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