新電元工業は、「オートモーティブワールド2016」において、体積を従来比で50%削減した、ハイブリッド車のバッテリーの出力電圧を降圧するDC-DCコンバータを紹介した。
新電元工業は、「オートモーティブワールド2016」(2016年1月13〜15日、東京ビッグサイト)内の「第8回国際カーエレクトロニクス技術展」において、体積を従来比で50%削減した、ハイブリッド車のバッテリーの出力電圧を降圧するDC-DCコンバータを紹介した。ハイブリッドシステムの小型化に貢献する。日系自動車メーカー向けに2月にも量産を開始する予定だ。
展示したDC-DCコンバータは、従来は個別部品のパワーMOSFETで構成していた電力変換回路をモジュール化することにより、小型化を実現した。同社の半導体事業は、パワー半導体のモジュール化に注力しており、その取り組みを採用した。
小型化するだけでなく、電力変換効率も従来品の92%から95%に高めた。変換効率の改善に貢献したのは「電圧の制御に用いていたダイオードをMOSFETに変更したことによるもの」(同社の説明員)だという。また、従来品は一般的なシリアル通信にしか対応していなかったが、新開発品は車載LANとして一般的なCANインタフェースを搭載している。
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