サイプレスがGoogleのEddystoneに対応したIoT開発キットをTRON Symposiumに展示した。2016年の提供開始を見込む。
サイプレス セミコンダクタは2015年12月9日から開催されている「2015 TRON Symposium(TRONSHOW)」にて、GoogleのEddystoneに対応したIoT開発キットを展示した。
これは「Solar Powered IoT Device Kit」として市販しているオールインワンのワイヤレスセンサー開発キットへ、Eddystoneに対応したファームウェアを適用したもの。ファームウェアは現在試作が完了した状態で、正式提供は2016年を見込む。
EddystoneはBluetooth Low Energy(BLE)ビーコンのフォーマットの1つ。同じくBLEを利用するiBeaconと異なり、オープン(Apache v2.0)であり、かつ、OSにとらわれないマルチプラットフォームとして提供されている。大きな特徴として、ビーコンからのURL送信機能も用意されており、端末にWebブラウザがあれば(特定アプリケーションがインストールされていなくとも)情報を送ることができる。
既存BLEビーコンはファームウェアアップデートによってEddystone準拠とすることが可能であることは以前からGoogleによってアナウンスされており、本製品はその実用例といえる。ただ、Eddystone対応ソリューションはまだ数少ないこともあり、同社ではワークショップの開催などを通じて訴求を図る考えだ。
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