「2015 TRON Symposium(TRONSHOW)」にて、ビーコンとしては世界初(同社)となるucode認証を得たバッテリーレスのフレキシブルビーコンが展示されている。
富士通は2015年12月9日から開催されている「2015 TRON Symposium(TRONSHOW)」にて、ビーコンとしては世界初(同社)となるucode認証を得たバッテリーレスのフレキシブルビーコンを展示した。
これは富士通研究所が2015年3月に開発発表した電池交換が不要で曲げ伸ばし可能な薄型ビーコン(関連記事:まるで“ばんそうこう”、電池不要の薄型ビーコン)をベースに市販化への改良を加え、ucode認証を得たもの。
ucodeはモノや場所を識別することに特化したタグ(マーカー)の一種で、RFIDやバーコード、無線マーカーなどさまざな形で利用される国際標準規格の識別用番号。128bitを基調とするため2の128乗という多くの数(モノ)を識別できる。
展示されたフレキシブルビーコンはベース基板に、柔軟性を持つシリコーンシートを採用。ここに通電性のあるペーストを印刷することで配線とし、電気部の実装もはんだではなく、通電性接着剤によって行われている。周波数は2.4GHz帯(Bluetooth LE)で、搭載する太陽光パネルによって駆動し、電波の通信距離は周辺環境によって変化するが約10メートルとされている。また、IPX5相当の防水性能も持つ。
この度ucode認証を得たことで国際基準に準拠したIDを利用できるようになり、駅構内や街中などでの誘導支援やスタジアムでの座席管理などさまざまな用途への利用が見込めることから、同社では小型化および低価格化の推進、オプションの充実を図るとしている。
「2015 TRON Symposium(TRONSHOW)」の開催は2015年12月9〜11日で、会場は東京ミッドタウン B1 Midtown Eastホール。入場料は1000円だが、事前登録により無料となる。
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