今回のSCFでは、このe-F@ctoryのコンセプトを拡張。より“工場の外”を意識した打ち出しとなったことが特徴である。需要変動やそれに伴う調達など、サプライチェーン全体の最適化とそれを工場にリアルタイムに近く反映できる仕組みを紹介した。1つの例として紹介したのが、スマートフォンの製造工程をイメージしたメインステージのデモである。
同製造ラインでは、スマートフォンの混流生産を行うことをイメージしており、ロボットによる組み立て工程と人手によるセル生産工程を組み合わせた生産ラインを構築している。センサーによる識別で生産工程にある各ワークにシリアルナンバーを振り、需要に合わせて生産内容を変更することなどが可能である。デモでは、e-F@ctoryにより、ERPとの連携も実現しているため、大量受注が入ったことを想定し、生産変更を容易に行える様子などを紹介していた。
「e-F@ctoryでは以前からITとFAの連携をテーマとしており、工場内や一部のサプライチェーンの連携を進めており、多くの実績を残してきた。今回は従来以上にサプライチェーン全体の最適化を意識したことが特徴だ」(ブース担当者)としている。
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