ファナックは「2015 国際ロボット展」で、人と協調作業が行える協調ロボットの新製品を展示した。可搬重量が4kg、7kgと小型なのが特徴だ。
ファナックは「2015 国際ロボット展」(2015年12月2〜5日、東京ビッグサイト)で、人と協調作業が行えるロボットの新製品を展示した。同社は既に可搬重量35kgの協調ロボット「CR-35iA」を発売しているが※、新たに小型の協調ロボットをラインアップに加える。
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展示した小型協調ロボットは、ファナックが以前より販売している小型アームロボット「LR Mate」をベースにしている。可搬重量4kgでリーチ距離550mmの「CR-4iA」、同7kg、717mmの「CR-7iA」、同7kg、911mmの「CR-7iA/L」を展開する。ファナックの産業用ロボットといえば黄色の印象だが、協調ロボットのカラーは緑色で統一している。
展示では、小型協調ロボットの「安全柵無しで人と協働作業が行える」というメリットをアピールするデモとして、電子基板の組み立て工程への導入例を紹介。小型の協調ロボットをセットした台車を人が押して、任意の場所にセットする。すると協調ロボットがコネクタ部品を取り出し、最適な場所に組み付けていく。
台車の停止位置は厳密に決めなくても良い。協調ロボットは内蔵ビジョン「iRVision」により、位置決めされていないコネクタ部品を取り出していくため、ある程度の台車の停止位置のずれにも対応できる。ファナックはこの小型協調ロボットを2016年の夏ごろに発売する予定だ。
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