マツダ「RX-VISION」の車両名称が漢字一文字にならなかった理由 : 車両デザイン マツダ RX-VISION インタビュー (2/2 ページ)
前田氏はRX-VISIONのデザインを「次のジェネレーション」と呼んでいるが、魂動デザインは今後新たに変わってしまうのだろうか。前田氏は、「表現の手法を固定したくないという思いはあるが、生き生きとした動きを目指す魂動デザインのテーマ性そのものが変わるわけではない」と語り、魂動デザインの根本を変えない方針を示した。
とはいえ、RX-VISIONが「次のジェネレーション」であることを明白に示す事実がある。車両名称だ。前田氏が魂動デザインのビジョンモデルとする「靭(SHINARI)」や、その後に発表した「雄(TAKERI)」、「跳(HAZUMI)」などのコンセプトカーの車両名称は漢字一文字+読み仮名のローマ字という命名法だった。しかしRX-VISIONでは、「ジェネレーションを移行することを示したかった」(同氏)こともあり命名法を変更している。
東京モーターショー2015では、直前の「フランクフルトモーターショー2015」で初公開したクロスオーバーのコンセプトカー「越(KOERU)」も展示されていた。この越(KOERU)について前田氏に聞いたところ「越(KOERU)は、現在のジェネレーションの集大成と呼べるようなデザインになっている」と述べている。
マツダはロータリーエンジンをあきらめない、本格スポーツ「RX-VISION」公開
マツダは、「東京モーターショー2015」において、次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載する本格スポーツカーのデザインコンセプト「Mazda RX-VISION」を初公開した。
「NDロードスター」は「魂動デザイン」のセンター中のセンター
2012年2月発売の「CX-5」以降、「アテンザ」、「アクセラ」、「デミオ」と新世代商品の販売が好調なマツダ。その商品力を支えるデザインテーマ「魂動(こどう)−Soul of Motion」を生み出した、同社執行役員 デザイン本部長の前田育男氏に、魂動デザインを導入した意図や、今後のマツダデザインの方向性について聞いた。
「魂動デザイン」は足し算ではなく引き算
車両デザインを通して、「デザイン」の意味や価値を考えていく本連載。第1回はマツダの「魂動(こどう)デザイン」を取り上げる。「CX-5」と「アテンザ」の“大幅改良”から、魂動デザインが目指すものが見えてきた。
「魂動デザイン」は販売店にも価値を生み出しているのか
車両デザインを通して、「デザイン」の意味や価値を考えていく本連載。第2回は、第1回に引き続きマツダの「魂動(こどう)デザイン」を取り上げる。高い評価を得ている魂動デザインだが、販売店にとってどのような価値があるのだろうか。小型SUV「CX-3」のインプレッションと併せて紹介する。
「ソウルレッド」の源は「流雅」にあり、匠の13層塗りを量産技術に昇華
マツダの次世代技術「SKYACTIV」を象徴するボディカラーとなっている「ソウルレッドプレミアムメタリック」。ベースになったのは、「デトロイトモーターショー2007」に出展したコンセプトカー「流雅」のボディカラーである。熟練技術者が13層もの塗膜を重ねたこの流雅レッドを、ソウルレッドとしてどのように量産技術へ昇華したのだろうか。
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